以前からExcelを使っている方はご存知かと思いますが、Excel2007にバージョンアップされた際、メニュー画面の大幅な変更がありました。それまでメニューバーとツールバーと呼ばれていた上部のインターフェイスが、リボンと呼ばれる形式に変更され、カテゴリ別に機能が分けられることになったのです。リボンは直感的でわかりやすいシステムですが、選べる機能が多いこともあり、場合によっては使うのが面倒になってしまうこともあります。
クイックアクセスツールバーは、使用頻度が高い機能をExcel上部、リボンより上にあるバーにボタンとして登録することできるツールです。
登録されたボタンをクリックすることで、Excelの機能を素早く実行できますから、わざわざリボンから機能を探す手間も省けます。クイックアクセスツールバーは常時表示されていますので、必要な時にすぐ実行できるのが魅力です。自分に必要な機能だけを追加したり、要らない機能を削除できたりするなどカスタマイズ性に富んでいます。
クイックアクセスツールバーには、Excelで使えるすべての機能をボタンとして登録することができますが、やみくもに登録してしまうと、とても見づらくなってしまいます。一般的によく使うおすすめの機能としては、以下のようなものがあります。まずはこれらの中からいくつか選んで登録してみましょう。
これらは基本的によく使う機能と言えますので、まずは上記を登録し、それ以外にご自分がよく使う機能も追加して仕上げてみましょう。
それでは実際にクイックアクセスツールバーを編集してみましょう。クイックアクセスツールバーはデフォルトではExcelの一番上にあり、「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」の3つだけが並んでいます。
簡単にできる機能の追加方法としては、いつものようにリボンから機能を選ぶ際、コマンドの上で右クリックをすると、「クイックアクセスバーに追加」という項目がありますので、それを選択すればクイックアクセスツールバーに登録されます。削除したい場合はクイックアクセスツールバーのボタンを右クリックし、「クイックアクセスツールバーから削除」を選択してください。
より高度にカスタマイズする場合は、クイックアクセスツールバーの一番右に表示されている▼ボタンをクリックし、「その他のコマンド」を選択してください。Excelのオプションからクイックアクセスツールバーのカスタマイズ画面が表示されますので、左側のエリアから使いたい機能を選び、右側のエリアに追加するようにしてください。ここでは並び順の変更や区切り線なども追加できるため、より自分好みに合わせた調整が可能です。
クイックアクセスツールバーによく使う機能を登録しておけば、作業効率が上がり、スムーズに仕事が進めることができるかと思います。上記を参考にクイックアクセスツールバーを使いこなしてみてください。