Excelで使用できるグラフの種類と使い分け

投稿日:2017年01月25日

Excelの代表的な機能の1つであるグラフ表示。単に数字が並ぶ表だけではわかりづらい資料も、グラフにすることでデータの増減などが視覚的にわかりやすくなります。今回は、Excelで使用できるグラフの種類の例や、おすすめの用途についてご紹介いたします。

 

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Excelでのグラフの作り方

Excelでグラフを作る場合、最初に元となる表を作成します。たとえば、各店舗の売上表を作成する場合は、列に店舗名、行に年月を入力し、それらが交差する各セルに売上金額を入力します。表が出来上がったら表全体をドラッグして選択し「挿入」タブの「グラフ」のグループを確認し、任意の種類を選択します。作成後は、レイアウトや表示するデータの範囲を調整すれば完成です。

Excelで作成できるグラフの種類

Excelではさまざまな種類のグラフを作成できますが、適していないグラフにしてしまうと見づらくなってしまいます。下記を参考に、最適なグラフを選んでみてはいかがでしょうか。

縦棒グラフ

縦棒グラフは、棒の高さでデータの大小や、特定の期間ごとの増減を比較するときに使用します。例としては店舗別や担当者別の実績を表すとき、縦棒グラフを使うことでどの店舗や担当者の売り上げが優れているかがわかります。このほか、月ごとの生産量や売上金額などを比較するときにも縦棒グラフが使われています。

折れ線グラフ

棒グラフと似ていますが、折れ線グラフでは数値の量よりも数値の変化に重点を置いています。客単価や売上金額などが、特定の時間や期間でどれだけ推移しているのかを確認するときや、ある1つのデータが動いた場合、他のデータがどう変化したのか知るときなどにも使われます。数値が上昇し続けているのか、それとも下降し続けているのかを理解しやすくなるため、今後を予測する場合にも使えるグラフです。

横棒(帯)グラフ

縦棒グラフを横向きに表示した形式です。縦棒グラフでは見づらい場合の代わりとして利用するだけでなく、帯グラフを作成することもできます。帯グラフはデータの総量ではなく、データを構成する要素を比較できる形式です。1つの項目が持つデータを100%として、複数の項目を帯状にグラフ化します。帯グラフは、どの年齢層が最もシェアを占めているか、そのシェアは各年代でどのように変化しているか、といった用途で使われることの多い形式です。

面グラフ

面グラフは折れ線グラフと似ており、線ではなく面で表示します。折れ線よりも強調して見えるため、複数の面グラフを重ねることで、数値を構成する要素の変化が見やすくなります。 たとえば商品別に項目を作成し、月ごとに集計した面グラフとして表示すれば、人気商品の推移が把握しやすくなります。

バブルチャート

バブルチャートはX軸とY軸を使った「散布図」グラフによく似ていますが、それに加えてZ軸にあたるデータをバブル(円)の大きさで表すことができるグラフです。たとえば「期間推移」「人数規模」「利益率」といった3つのデータをバブルとして表現することで、規模の大小を視覚的に表します。1つの商品や店舗に使うグラフというよりは、面グラフのように複数の商品や企業全体の状況を比較するときなどに便利です。

ツリーマップ

ツリーマップはOffice2016から使用できるグラフで、複数のデータを一つの「階層」とみなし、その割合を比較できるグラフです。ツリーマップは視認性が高く「このデータ群で、最も多い組み合わせは何か」という目的に向いています。たとえば「全業界の中で、最も売り上げの高い業種とその金額はいくらか」というデータをまとめている場合、ツリーマップを使うことでその業種のシェアと金額が把握しやすくなります。

サンバースト図

サンバースト図もOffice2016から使用できるグラフで、ドーナツグラフに近い見た目ですが、ツリーマップと同じく階層内の割合や内訳を表すことが得意です。たとえば野菜、肉、魚の「大分類」を設定し、根菜や果物、牛肉や豚肉、鮮魚や加工魚などの「中分類」と、大根、ニンジン、ハム、刺身などの「小分類」を一つの表にしていた場合、「現在最も食べられている食材は、どのような分類でその消費量はどれぐらいか」という目的に対して、その回答を分類ごとに積み重ねて表せるという特徴があります。

棒グラフと折れ線グラフを組み合わせるなど、形式を応用すれば複雑なデータをさらにわかりやすく表示したグラフを作成することもできます。種類と特徴を理解して、それぞれの場面に適したグラフを使ってみてはいかがでしょうか。


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